サイディングを塗り替える

「直貼り工法と通気工法とは」今や日本の木造戸建住宅の7割以上のシェアを誇る外壁仕上げ材

「サイディング」サイディングと言いましても

金属サイディング木製サイディング樹脂サイディングとさまざまですが品川区そして都内近郊では最も普及率の高い「窯業系サイディング」こちらはセメントや木材を含む原料を高熱処理して製造されたサイディング材で表面を塗料で保護してある工業製造と現場で塗料を使用し塗装する現場仕上げ製品とがございます。ということはもちろん紫外線劣化を起こすサイディング材です塗装での保護が非常に重要になります。ここからが重要ですがもしもあなたのお家の外壁材が窯業系サイディング材であるならば窯業系サイディングの貼り方には通気工法と直張り工法とがございます。

もしも2000年以前に建築されたサイディング材で直貼り工法の場合では塗装することに非常に注意が必要です。2000年頃までに建築された戸建のサイディング壁は(アパート含む)

割合的にはそのほとんどが直貼り工法でサイディングが貼られて来ました。このサイディング直貼り工法不具合が大変多く、結露や湿気を含んだサイディングの反りや割れを誘発する事故が多いためサイディング材の貼り方から改正されました。

2000年以降は通気工法といわれるサイディングと下地の間に通気層を設ける施工が基本になります。これこそが通気工法です。

この直貼りサイディングでの施工は通気の確保ができていませんので塗装後に不具合が発生する確率が非常に高いことから、塗装工事を避ける業者がほとんどです。この直貼りサイディングを知らずに施工して不具合が発生した場合は全て業者が責任を持たなければなりません。直張り工法と通気工法の違いは単純です。直張り工法とは壁とサイディングの間に空気層を持たずに下地にそのままサイディングを貼ります。これでは空気層がないためにサイディングの裏の湿気が多い状態になります。サイディング直貼り工法の見分け方は水切りとサイディングの隙間にL型の棒を差し込んで見てください。棒の入る隙間がなければそのほとんどが直貼りです。清水屋が確認するのも基本的には隙間があるかないかです。一方、通気工法とは壁とサイディングの間に空気層が施されている通気工法であればL型の棒をサイディングと壁の隙間に入れると前後動かせるほどの隙間が確認できます。施工によっては土台水切りの収まりでその内側に通気層が施されている場合もございますのでここはしっかり見極めることです。

この通気工法とは空気層があるためにサイディングになんらかの形で雨水の浸入があっても乾燥させる力も早く、結露の抑制やその雨水を排出することにより家屋を健康に保ちます。

一方でやっかいな直貼り工法の場合、通気できないことからジメジメとした状態になり雨水の逃げ道もなく、湿気っぽくジメジメが続き熱膨張など塗装後膨れや剥離を起こす可能性が非常に高いのです。せっかく新たに塗装しても剥がれや膨れの多くなる直貼りサイディングは通気層が確保されないことで空気がサイディングを通過出来ないことから、塗装してしまうと内部の湿気や熱膨張で膨れてしまうことが多いのです。
直貼りのサイディングに新たに塗装をした場合に全部が剥がれるわけではありませんが、不具合を起こすケースが非常に高いのです。

せっかく大金をかけて塗装しても不具合が起きてから直すのは大変です。

しかし直貼り工法の不具合事例を軽視している塗装業者は問題がないと塗装してしまうことが現実に多くございます。

直貼りサイディングをしてある外壁の塗り替えはお勧めできない。

塗装工事をしても直貼りサイディングしてある全部の建物が剥がれや膨れ熱膨張などの不具合症状がでるわけではありませんが基本的には直貼りサイディングを塗装することはお勧めいたしません。もしもそれでも塗装ということであれば

適切な塗料で

適切な試し塗り試験施工を長期間で行い、その経過観察の中で塗装するのか判断する時間も重要です。