現場と現実
最近よく言われることがありますが建築図面が正確だ。
確かにある程度は正確でしょう。
ですが現場は違います。
そのほとんどが建築図面通りとはならないでしょう。
現場というのは生物です。
最近は建築図面さえ確認すれば、正確だという言葉を聞きます。
ですが、実際の現場では建築図面通りに施工されていなかったり、
修正がなされないまま竣工していたりと言いだせばキリがありません。
建築図面はあくまでも確認資料で設計図です。
設計図書であり取扱い説明書ではございません。
目に見えていない状況を説明するには適しますが、目に見えてることには勝りません。
現場はすでにそこで竣工され経年で劣化します。
机上の空論では改善されませんし修繕にもなりません。
今、そこに建物があり、現場環境において、どこに目を向けるのか?
現場は生き物、これは塗装工事でも言えることです。
大手も中小も個人店も関係ありません。
現場にしか答えはありませんし現場にしか問題は起こりません。
これだけは言えます。
これからの改修現場は「何をどう直すか」は当たり前として
「誰がどう直すか」で決まるでしょう。